社会人にもなってこんな質問をするのは気が引けるのですが…消費者金融は悪い業者なのでしょうか?何分消費者金融については正しい教育も受けておりませんので、温かい目にて見守り下さい。
(⇒消費者金融の悪い評判は本当?)
お金を借りるという行為自体にマイナスなイメージがあるものの、それを実行するのが銀行か消費者金融かでは全然違うと思いませんか?少なくとも私の身の回りにおいては、銀行から借りられる人は『信用がある人』とされ、消費者金融から借りている人は『信用が無い人』という扱いを受けています。他にも銀行に就職が決まれば褒め称えられるのですが、消費者金融に内定が決まると白い目で見られたり…この差は何でしょうか?(参考ページはこちら→銀行と消費者金融は何故差が付いている?)
こうした事もあって、私の中では『消費者金融=悪い業者?』というイメージが出来上がりつつあるのです。でも悪い業者を国が野放しにしているというのも、なかなか考えがたい事実です。本当の意味で悪い業者なのかどうか、誰か教えてくれませんか?このような質問の仕方しか出来ずに失礼しました。
悪い金融業者という意味なら闇金が当てはまります
本当に金融業者について知らないみたいだねー。あ、もちろんそれが悪いわけじゃないよ。誰だって知らない事に関しては本当に無知ってわけじゃん?よく言われるけど、知らないのに知ったかぶるほうが後々で恥をかいたりするからね。消費者金融が悪いかどうかっていうのも、安全に融資を使いたいなら知っておきたい事だから、きちんと説明していくよ。
消費者金融が悪い業者かどうかについて『違法行為もしているかどうか』で言えば、悪い業者っていうのは不適切な表現になっちゃうね。だって違法行為っていうのは国を決まりを守らない事だから、今で言えば高額な金利を要求したり、家に来て強引にお金を取り立てたり…こんな方法を取ったりすれば確かに違法だけど、それが発覚すると消費者金融は営業ができなくなっちゃうじゃん?だから、消費者金融が今も営業している現状で言えば成り立たないってわけ。
じゃあなんでこんな風なイメージが先行しているのかっていうと、闇金と混同している部分が多いからだろうね。闇金っていうのは消費者金融とは全くの別物で、消費者金融行っていたい先に言ったことを全部している感じだから、つまりは存在自体が悪い業者ってわけ。消費者金融が間違われるのは、サラ金って呼ばれていた時には似たような事をしていたからとも言われていて、ある意味では悪い噂っていうのは、自業自得でもあるじゃん?
そうは言っても消費者金融に厳しい規制が課されてからは、きちんとした営業をしていて闇金とは全くの別物だから、悪い業者なんて思い込むのだけはちょっと止めた方がいいよー。
消費者金融が「悪い」といわれていた理由とは
消費者金融は日本が高度経済成長期を迎えた頃から盛んになってきた事業です。この頃には日本国内にはお金を持った人が非常に多く、多額の借り入れをしてもすぐに返済できるというような土壌が広くありました。
しかしこの消費者金融が広まってきた頃には「この業界は悪い業界だ」といわれがちだったということも事実です。ではどうしてそういった経緯があったのでしょうか。これに関して最も関係深いのが「法律や条例による整備の不足」です。これは近年まで根強く残っていた問題です。
かつて消費者に対する貸付の上限金利などは本来「利息制限法」と呼ばれる法律にて、年利15~20%までと定められていました。しかし同様に貸付を規制する法律である「出資法」では、同様に消費者に対して貸付を行う場合の年利は29.2%未満とするという文言が含まれていたのです。この20.1%~29.1%の金利はいわゆる「グレーゾーン金利」と呼ばれていたものであり、悪徳な消費者金融業者は消費者に対し、本来であれば行ってはならない高金利での貸付を行っていたのです。加えてこうした状況がある中であっても、消費者は自身が借金苦に陥った際、どこに相談をし、どのような手続きを踏めばいいのかがわからないというような状況が長らく続いていたのです。
結果として消費者金融を利用した人は本来支払う必要の無い利息を払い続けることとなり、借金を返せない状況が発生、結果として生活の維持すらできなくなるというような苦境に立たされるケースが多かったのです。この利用した消費者が悲惨な末路をたどるケースが多かったというのが「悪い業界」と呼ばれていた一因となっています。
ですが現在ではこのグレーゾーン金利は廃止され、「過払い金請求」という手続きを踏めば払いすぎた金利を変換してもらうことも可能になりました。加えて業界内では様々な形で管理や規制が強められることとなり、悪徳業者はそれまでの状況とは一変し、苦境に立たされることなったのです。
現在ではかつて日本国内にはびこっていた悪徳業者の多くが廃業し、かつてと比べるとはるかに安全な業界になっています。もし借り入れをしている中でトラブルがあった場合にも、地方自治体が主催する無料相談などを利用することもできるようになりましたから、かつてのような「消費者金融業界は悪い業界だ」という印象はほぼ無くなったといっていい状況になったのです。
【参考ページ】
今の消費者金融は本当に安全?