40代の主婦です。60代の義父がお金を借りたいと考えているようで、いささか心配です。義父は健康で、定年まで勤めていた会社にたまに働きに行っているので、生活費には問題ありません。ですが、同居している独身の義弟に浪費癖があるらしく、そのためのお金を都合したいようです。義父は、年金担保で借りられる消費者金融があるみたいだから調べてくれ、と夫に言ってきました。代わりに私が調べてみたところ、どうも怪しげな金融業者がヒットしてしまいます。まともな消費者金融でも借りられるところってあるんでしょうか?
消費者金融が「年金担保」をうたっていたら要注意!
消費者金融では年金担保というのはやっていませんよ。そもそもキャッシングは、担保をとりませんよね。とる場合でも、不動産が基本です。おっしゃる通り、年金担保で貸してくれる金融業者は「怪しい」ところしかないと思います。どんなに困っていても、絶対に借りてはいけません。むしろ年金担保ではなく、働いていて収入があるのでしたら、普通に借りられるのではないでしょうか。70歳の誕生日を迎える前でしたら申し込めるところがあると思いますので、探してみてください。
消費者金融ではなく銀行でしたら、年金のみの収入でも貸してくれるところがあります。やはり年齢制限がありますし、数も限られますので、利用しやすいかは別として、探されてはいかがでしょうか。ひょっとしたら地元の銀行で扱っているかもしれませんし。あとは、年金担保融資という制度があります。申し込みは年金の受取口座にしている金融機関でできます。相談してみてください。
まとめますと、年金受給者でも借りられるキャッシングや、年金を担保にした貸付を行っているのは、銀行などの金融機関のみです。消費者金融では扱っていません。ネットや街中の宣伝で「年金担保」の文字を見かけても、それが消費者金融でしたら違法の可能性が高いです。そういうところを信用してはいけないと、お父様と義弟さんによく忠告なさってください。まともな消費者金融であれば、本人以外に取り立てはしません。ですが違法なところで借りれば、質問主様たちが巻き込まれる可能性もありますので。
【参考ページ】
年金のみで融資を受けるなら知っておきたい事
年金担保消費者金融とは、可能なものなのか?
現役のときにはあまり気にならなくても、定年退職をむかえ、ゆっくりはできても収入が少なくなるとお金の使い方を気を付けなければなりません。60歳で退職するとしても、原則的には年金受給が65歳からなので、生活が急に厳しくなることもあるでしょう。それでも国民年金を若いころから払っていた人では基礎年金が出ますし、会社員や公務員では厚生年金や共済年金などが出るので、ある程度はそういった収入もあり、贅沢をしなければやっていけるものです。
しかし、生活の水準をなかなか落とせずに現役時代と同じようにお金を使っていると足りなくなってしまうような事態にもなりかねません。ですから、無駄遣いをしないように注意したいものです。それでもパチンコなどのギャンブルやお酒にお金を使ってしまう人もいます。そういった場合には、一つの方法として消費者金融を利用することもできます。しかし、年代としては60代くらいまでで70代になるとなかなか借りることができなくなります。これは年金などで一定額の収入があると見なわれているのです。
実際のところでは、法的には年金担保消費者金融というのは禁じられているのです。ですが、例外もあり、独立行政法人の福祉医療機構という機関からのお金の借り入れが可能なのです。これは国が行なっている貸付であり、 年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業の融資制度なのです。この融資の条件としては、厚生年金や国民年金などの受給を受けている人で、融資額は10~250万円の範囲内、年金の1.2倍以内という制限があります。また、年金が停止されている人や生活保護受給の人では融資を受けることができません。返済は年金から天引きになるので、計画的にお金を使っていくようにしましょう。
(⇒慎重に融資を使うならまずは返済計画を見直す)
これを利用するのには、病気になってしまったりして治療費などで生活が厳しい状況になってしまったときなどです。高齢者が借りたお金を返済するのは本当に大変なことなのです。