国民生活金融公庫って何?お金を貸してくれる機関と聞いたのだけど、消費者金融とは何か違うのですか?
使い道を問われないのが消費者金融
消費者金融とは、最近テレビCMも見ているのでご存じかと思いますが、消費者金融企業からお金を借りる事です。申込み後、早ければその日のうちに指定した口座にお金を振り込んでもらえたり、カードを郵送してもらって自分でATMに行き、好きな時に好きな金額だけ借入れする事が出来ます。
特徴としては銀行系のカードローンなどと比べると金利が高い事(現在は上限20%とされていますが、過去は29%以上の金利を取る企業もありました!)ですが、まとまったお金が早く欲しい人にとっては大きな助けになります。また、利用目的を最初から企業によって定められたり、何に使うのか?という事をいちいち報告する必要もありません。そして経営しているのは、民間の企業です。
これに対し国民生活金融公庫は国が経営している機関で、出資は全て政府がしています。現在は日本政府金融公庫という名前で呼ばれています。日本政府が経営している、お金を貸すための機関と言ったところです。そしてこの機関の特徴は、何種類も融資の種類が用意されていて、その中から自分の目的に合ったタイプを選ぶ。というものです。従って、ただお金がないから借りる。という事ではなく、使い道がはっきりと決まっている人物が使う機関であると言えます。そして返済期間も予め定められており、10年以内。などの規定があります。
国民生活金融公庫と消費者金融はどう違うのか
国民生活金融公庫は2008年10月1日まであった国が運営する金融機関の名称であり、通常国金と呼ばれています。現在、業務は株式会社日本政策金融公庫に移されています。主に経営者が利用する金融機関であり、独立して継続が可能な事業資金として融資されます。サラリーマンが借りることができる労働金庫に似ています。主に新規事業へ融資されることが多く、政府が経営するだけあり、低金利で担保や保証人がなくても借りることが可能です。
(⇒事業者向けの融資について)
特に金利の低さは消費者金融にはない大きな利点です。しかし担保や保証人はなくてもいいというだけで、あることに越したことはありません。特に初めての借り入れの場合保証人を求められることが多くあります。担保はありませんが、その分厳しく審査されます。事業とは関係なとことまで根掘り葉掘り聞かれ、それらの中に一つでも小さな嘘が入った場合確実に審査に落ちてしまいます。これらは国民生活金融公庫や株式会社日本政策金融公庫、それに消費者金融や銀行にも言えることですが書類や面談では必ず嘘をついてしいけません。
(⇒消費者金融の金利は本当に高い?)
手続きには身分証明書の他、印鑑証明書や所得証明書、それに見積書などが必要になります。こちらは消費者金融とはあまり変わりないようです。初めての借り入れの場合保証人を求められますが、このとき保証人の各種証明書まで一緒に提出しなければなりません。このように手続きに非常に手間や時間がかかり、審査も厳しいところが消費者金融とは大きく違うところです。審査がゆるくすぐに今すぐ借りたいという人にはたとえ事業資金であっても民間や銀行が手がける通常の金融機関をお勧めします。(参考ページはこちら→事業性資金を借りる場合の注意点)
しかし日本政策金融機関の保証人を選ぶ際には今まで既に日本政策金融公庫を利用したことがある人を保証人に選ぶと通常と比べ、とても手続きが楽になります。保証人分の情報は既に相手側は知っているため、必要書類を提出する必要がなくなり、結果的に手間や時間、そして審査スピードもはやくなります。