昔のサラ金って極悪、暴利なイメージがありましたが、今の消費者金融はCMで見てもとてもおしゃれです。消費者金融の金利の歴史を教えてください。
(⇒今では手頃に使える消費者金融について

昔は一年借りたままにしていると、金利で倍になっていました

サラ金って言うと気づいたら膨れ上がってて、気づいたら身ぐるみはがされ、布団もはがされる。

そんなイメージがありましたよね。

今素敵な女優さんたちがCMしているのを見ると、とてもそんなイメージはなく、借りやすく便利に思えてくるから不思議です。

サラリーマン金融、給与をもらう人たちをターゲットとして、担保をとらない金融会社。最初の頃の金利は出資法の上限がなんと109.5%でした。日本人としての認識として借金は悪い事、借金する人はだらしない人という認識があったせいでしょうか、その金利の状態は1960年あたりから20年は放置されていたようです。この高利ですから、それに群がる人たちもいて、消費者金融=苛烈な取立てをするというイメージのままの事が起こっていたわけです。

1980年代に出資法に規制が入り、利率は段階的に半減以下にまで落ちました。とはいえ、今より倍ほどの高利の水準です。その際に資金が回らなくなったサラ金が多数潰れました。

その上で出資法上で利率は29.5%という数字にまで落ちました。しかし、似たような貸金の利息に関わる、利息制限法では20%という利率でその差額をグレーゾーン金利と呼ばれ、消費者金融はおしゃれで手軽なイメージを打ち出しつつも、29.5%という出資法上限ぎりぎりの利率は多かったです。

しかし、2010年に貸金業法が改正され、出資法の上限金利も利息制限法に合わせて、20%となりました。それまで払ってきた利息が違法で払い過ぎという位置づけになり、過払い金請求が増えました。

その結果大手の消費者金融も次々と潰れ、あるものは再建を、あるものは銀行の傘下、またあるものはひっそりと消えていきました。全国に消費者金融の倒産という大きな嵐が吹きあれたのです。

そして、今は消費者金融も法令を守り、無茶な取立てはせず、今月々の返済を見ると少額の利息がついているまでになりました。

ヤクザまがいのイメージかられっきとした金融会社へ、イメージも変われば変わるものですね。

消費者金融の歴史背景とそれにまつわる消費者金融の金利

日本全国の駅前に必ずある消費者金融。この便利で手軽な金融機関の歴史について、皆さんはどの程度の知識があるでしょうか。

金融機関が最初に消費者である個人に融資を始めたのが、1929年の昭和4年の日本昼夜銀行が提供した小口融資が、日本で始めての消費者金融の形態をとります。この日本最初の個人への貸付は、その審査内容は今現在のものと違い、借入人資格 -が25歳以上の既婚者で、東京近郊の一流企業か官庁等に2年以上勤めていないと、借り入れの審査に通らない等、現代の独身の一人世帯の多い社会と比較すると、様々な厳しい審査がありました。そしてその後、太平洋戦争の影響により現在の消費者金融のように、幅広く個人への融資を本格的に扱う金融機関はしばらくありませんでした。

そして1950年代に入ると、信用金庫などの中小規模の金融機関が消費者への融資を始め、そして1960年都市銀行も消費者金融へと参入し、この頃から現在のような消費者金融の形態が大きなブームとなりました。そしてその前後に現在の日本信販が会員向けに小口の貸付を始め、それに連動するかのように、三洋商事と関西金融(両方とも現・SMBCコンシューマーファイナンス)が会社勤めの会社員向け、サラリーマンに向けて今現在の消費者金融に当たる少額の融資、所謂サラ金を初め、今現在の消費者金融の形態が確定されます。

ところで、これらの消費者金融の金利が当初どの程度であったかご存知でしょうか。これらの消費者金融が開始された当初の上限金利は非常に高く、1954年に制定された出資法によると、当時の規定金利は、109.5%となっています。その当時は、借り入れた元本よりはるかに高い金利が成立していたと言うことには、驚かせられます。そしてそれ以降金利は徐々に下がり、日本のバブル経済の崩壊後を契機に、消費者金融の業績不振に伴い更に金利は大幅に下がり、現在の出資法の上限金利により20%という数字に落ち着いています。(参考ページはこちら→今現在の正しい金利について

また、これ等の現在の消費者金融の金利は、貸付額によっても変わり、10万円までの借り入れの金利は20%、10万円以上100万円未満の場合は18%、100万円以上の場合は、 15%というように、借り入れの金額により変わっていきます。(参考ページはこちら→たくさん借りるほど金利負担は軽減されます

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